「外構」のデザイン5:「和洋折衷」タイプについて述べます。
と言っても、「和洋折衷」タイプの外構は随分減ってしまいました。家そのものの洋風化が進んだからです。また、「和風」は別な角度から、復活の兆しが見えますが、次項の「新和風」へと進化し、折衷タイプと言うイメージでは、無くなりつつあることも、大きな原因の一つです。
このように考えると、「純和風」からスタートした住宅が、戦後少しずつ洋風化の道を辿り、過渡期に「和洋折衷タイプ」が現れた。同時に「外構」もそれにあわた折衷タイプが多く登場。
しかし、一方でさらに洋風化が進み、他方では別の視点で「和風」が見直されるようになる。それと並行し「和洋折衷」タイプも役割を終えつつある・・・と言った見方が出来るのではないでしょうか。
ただ、デザイン上では「和洋折衷」タイプは少なくなりましたが、日本の住宅そのものの機能は完全な「和洋折衷」タイプと言えます。
たとえ輸入住宅であっても、中身は手を加えられ「和」の機能が必ず組み入れられているからです。日本人が済むのですから、当然のことです。
となれば、「和洋折衷」タイプは、デザインではなく「機能」中心に新化すべき分野、と解釈すべきでしょう。
2022/09/30