シンボルツリーの優等生「エゴノキ」についてお話します。
「エゴノキ」はカキノキ目、エゴノキ科、エゴノキ属の落葉小高木です。そして、日本全国幅広く自生しています。
シンボルツリーとして何故優等生かというと、樹形が繊細で美しい、極端に大きくならない、自生地が広く育ちやすい、花が美しい・・・など、多くの長所を持っているからです。ただ、通常時は特色があまりなく、見分けるのが困難。従って、優等生だが少し個性に欠けるような気も・・・
「エゴノキ」は、樹脂にサポニンという成分を含み、舐めるとえぐい味がするからこのような名前が付きました。外見に似合わない、少し可愛そうな名前ですが・・・。また、チシャノキという別名もあります。
「エゴノキ」の花は白で、芳香があり、下向きに垂れ下がり群開します。花期は5月で、清楚な感覚を持っています。また、一部に淡紅色の花を付けるものもあります。樹皮の木目は細かく、女性的な雑木といえるでしょう。
注意点は、水切れに弱いこと。特に夏は、他の植木より多めに水やりを!
「エゴノキ」は、含められているサポニンを利用し、果実が洗浄剤として使われたこともあるようです。ただし、それほど強力なものではなく、今では過去の物語。
2022/09/26
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