カースペースのゾーニングポイントについてお話しました。

次は、狭い敷地のゾーニングポイントです。

日本の住宅の場合、敷地40坪以下の場合がかなりあります。特に、関東・関西商圏ではこのようなケースが多く、30坪以下の場合も珍しくありません。

このような広さの土地の、外構・ガーデンのゾーニングを行う時のポイントは、①仕切りを出来るだけ作らない②デッドスペースの徹底した排除をこころがける・・・の2つです。

①の場合は、カースペース、門廻り、アプローチをなるべく一体化するということが最大のポイントとなります。ただし、デザインに工夫を加えないと、センスが悪く間の抜けた物となります。

同時に、門廻りのサイズ・形・色と周囲のバランス、土間のコーディメートが大切で、同じようなプランでも外見上大きな差が出ます。

もちろん、スタイルとしてはクローズではなく、オープン・セミオープンが主体となります。

②に関しては、特にカースペースの配置が重要です。ただ、むしろ多目的な使用方法も視野に入れ、規定サイズと異なったゾーニングを行ったほうが機能的に有効である場合が多く、お客様のご要望を徹底的に研究したプラン作成が、結局は無駄な空間を作らない工夫に繋がります。

都心物件の施工例です。都心にお住まいのため駐車スペースを必要とせずむしろ物干しスペースを優先するという、珍しいパターンのご物件でした。