今回紹介するシンボルツリーは、オリンピックでもおなじみの「ゲッケイジュ」です。
「ゲッケイジュ(月桂樹)」は地中海地方の原産で、クスノキ科、ゲッケイジュ属の常緑高木です。ギリシャ・ローマ時代の神話にも登場し、古くから神聖視され、その葉と枝で作られた「月桂冠」は勝利と栄光のシンボルとされています。
また、「ゲッケイジュ」には、シネオールと言う芳香成分が含まれ、薬効があるとされています。このため、葉や実を使った食品、生薬なども作られています。また、葉を乾かした香料(名称:ローリエ、ベイリーフなど)も広く使われています。
「ゲッケイジュ」の特色としては、暖かく湿潤な気候を好む、半日陰でも育つ、葉は楕円形で先がとがり芳香がある、花は白で4月~5月に咲くが目立つ物ではない、実は10月頃熟し暗紫色だが観賞用としては注目あまりすべき物ではない・・・などを上げることができます。
また、成長は早いが、上にまっすぐ伸びるので樹形を保ちやすい。剪定しすぎても、比較的短時間で元の姿に戻る。など育てやすく管理もしやすい樹木でもあります。
古代ギリシャ・ローマのロマンを語り、樹形を楽しみ、葉を収穫し香料として活用・・・そんな「ゲッケイジュ」をぜひシンボルツリーに・・・
2022/09/26
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, 樹木のお話