エクステリアの基礎知識

外構、ガーデン、住宅関連のお店(業者)を選ぶには、5つの情報を集め、それをベースに判断しなければなりません。今回は、4つ目の情報について確認しておきます。 

4つ目の情報とは、3つ目の情報でお客様とお店・担当者とのフェイス・トゥ・フェイスの関係を築いた後上で、実際にプラン作成と言うもう一歩踏み込んだ段階で得られる情報のことです。つまり、そのお店・担当者の能力を確認するための情報です。ただし、現実には3つ目の情報と初期的な4つ目の情報はほぼ同時に得ることになります。担当者と本題で接触した以上、ある程度プラン作成の段階へと踏み込むのがごく自然な姿であるからです。 

ただし、前項でも述べましたが、3つ目の情報と初期的な4つ目の情報は必ずそのお店で得るようにしてください。

よく外構打ち合わせというと、現場で立ち話で・・・・ということが多いのですが、逆に言うなら、現場等では、少なくても初期的(第1回目の打ち合わせ等)な段階の打ち合わせが十分に詰めることができません。
なぜか。
これは経験談なのですが、住まわれるご家族すべてのご意見をヒアリングし、それに基づき、提案をしていき、ご予算の調整をしていく。
実は長い場合初回の打ち合わせできちんと詰めたものをする場合例え30坪の敷地でも2時間以上の時間が必要になることもざらにあります。
またお客様のご要望に対する最適な資料はお店であればすぐにあっても、お店にある資料すべてをまるごとすべてを現場に持参するわけにはいきません。

その場合、お店・担当者の能力を的確に判断することが難しくなり、中途半端な打合せを重ねる結果となり、結果せっかくのface to faceの関係を築けるはずだった場合でも「思ったプランにならない」「なんかこんなこと思ってなかった」といった不信感につながってしまう恐れがあるからです。
お店には資料、様々な機材・ソフト等があり、場合によってはその場でも図面修正・積算も可能。結果的に打ち合わせ回数も少なくなりお客様の手間も省けることになるのです。

では、初期的な4つ目の情報では何が示され、どのような対応が行われれば、そのお店・担当者に対し高い評価を与えるべきなのでしょうか。一見難しい問題のようですが、判断基準は意外に簡単なものです。以下に箇条書きに纏めておきますので、具体的なチェック材料としてください。 ①:前提条件・・・地元(理想は車で30分以内。最長でも同1時間以内)の店。下請けの頻度が少ない専門店。担当者の態度、熱意。 ②:ビジュアルで分かりやすいプラン提示・・・サンプル写真、ラフ描き(ラフ図面、簡単なイラスト等)などを使いながら打ち合わせし、概要を纏める。 ③:目的の確認と提案・・・お客様提示の形だけではなく、それを希望する目的を確認し、場合によってはより良い提案をしてくれる。逆に言えば、お客様の要望をただ形にするだけの店・担当者は能力不足である場合が多い。 ④:概算予算の提示・・・どんなに素晴らしいプランでも、予算が合わなければ意味がない。この点を無視し、現実離れしたラフプラン、提案、等を行う店・担当者は明らかに能力不足(下請け業者に多いタイプ)。 ⑤:次回のアポイントを取る店・・・着実かつスピーディーに進行しようと言う意識。対応面で自信を持っていることのバロメーターでもある。 以上です。特に、初期的(第1回目の打ち合わせ、等)な段階で、以上①〜⑤に対し、どの程度の対応ができるかを見れば、間違いなく有効な4つ目の情報となります。

当店の場合特に、③と④については重要視しています。
特に③。

例えばお客様がウッドデッキをつけたいとおっしゃった。
リビング前の掃き出し窓前。
目的は何か。
お子様のプールを広げたい。

ん???スペースが1mしかない。

そもそもお子様のプールが置けるスペースがないじゃないか。
そういえば車は普段どうされていますか???
お主人が出勤で使っています。
では少なくともお昼間は駐車スペースが空いているならこのスペースでプール遊びができるようにしてはいいのではないか。。。

そんなお話をしていると気づけば2時間という時間があっという間なのです。

2022/04/28

コメントは受け付けていません。