まず「門周り」ですが、「オープンスタイル」「セミクローズスタイル」「クローズスタイル」に関わらず、「フロントガーデン」にはほぼ100%必要な部分となります。この点が、「カースペース」や「アプローチ」と同じで、かつ「塀」とは異なりところです。
しかも、「門周り」は住まいの顔でもあり、デザイン面でも最もこだわる部分であることは言うまでも有りません。
当然のことではありますが、「フロントガーデン」に「門周り」がほぼ100%セットされるのは、①:デザインポイントとして ②:多くの機能が求められる・・・と言う2つの理由によります。
①:のデザインポイントとして重要であることは言うまでも有りません。特に「オープンスタイル」の場合は、他の構造物が極めて少ないため、「門廻り」の役割がより重要になります。では、門廻りのデザインポイントとを簡単に列記しておきましょう。
「門周り」のデザインポイント・・・①:玄関の正面から若干ずらす ②:設計上の理由で玄関の正面に設置する場合は、門柱等で遮蔽を考える、門扉に角度(90°、45°が基本)をつける、等の工夫をする ③:家屋との調和(形状、サイズ、質感、色、等) ④:個性の表現 ⑤:小物へのこだわり・・・以上です。
ここで、意外に見逃されやすいのが④、⑤、の項目です。最も重要になるのは①~③の項目です。ただ、住宅とは人が住む場所で、その住む人が主役でなくては意味がありません。従って、常識的な範囲でデザイン的に優れていても、住む人の思いが繁栄されていなくては、優れたデザイン(作品)とはいえません。従って、「門周り」にメーカー製品を単純に設置する、と言う手法を推奨することは出来ません。
「門周り」全体を特注プランするのも有効な方法です。そこまで行かなくても、思い出の品を一部に使う、ご家族の足跡を残す、門灯・ネームプレート・ポスト・インターホンカバー等にこだわる、一部にこだわりのデザイン(すかし、ライン、等)、素材(タイル、石材、スクリーン、等)を使う・・・などの工夫をぜひ行ってください。
玄関位置とずらして配置し、植栽類、自然石、レンガ等自然素材で創ったこだわりの門周り