エクステリアの基礎知識

積算書の項目に従って、前(まえ)工事、土工事、基礎工事について、分析してきました。

次の項目からは、出来上がった形と直接つながっており、より理解しやすくなるでしょう。ただし、その造り方をご存知でない場合が多く、この部分にスポットを照てながら、説明していきます。

まず、「アプローチ」の造り方から・・・
「アプローチ」とは、道路~玄関までの人が通る部分のことです。そして、この部分を造るには大きく2つの作業を必要とします。
1つ目は、道路と玄関までの段差をどのように解消し、人が通りやすくするかと言うことです。
もう少し詳しく説明しましょう。
住宅の敷地には、大きい小さいは別として、道路GL(グランドライン)、と宅地GLがあり、ここに段差が生じます。

従って、この段差を、家に住まれる方がどのようにして通るかを考え、最適の処理を行う必要があります。一般的には階段をつけます。しかし、車椅子を使われるときなどはスロープで解消することもあります。当然、この方法がお客様の生活状況に合わないと、極めて使い勝手の悪い「アプローチ」となってしまいます。

2番目のポイントは、どのような素材、品質、デザイン、大きさにするかの問題です。アプローチの素材は、土間コン、石貼り、タイル貼り、レンガ、樹脂舗装、飛び石、型押しコンクリート、ステンシルコンクリート、など多種多様で、それぞれの特色を持っています。
ここで、個々の説明をすることは不可能ですが、まず何を使うかより、専門店のスタッフに基本要望を伝え、最適品を絞り込んでから最終選択を行うべきでしょう。また、広さ・デザインも用途によって異なりますので、形だけで判断することは危険です。


「アプローチ」の積算項目としては①階段ベースブロックベースの内容と処理方法表面素材の価格と施工費・・・などが主な物となります。
もちろん、項目の作り方はショップにより異なりますが、特に②の部分に注意してください。表面にコンクリート製品を使う場合は、②の部分にメッシュの配筋を行うのが常識ですので、この点にも手抜きが無いか否か、良く確認しましょう。

2022/09/26
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