超剛健種が多く、世界中に400種以上が生息している「マンネングサ」を紹介します。
「マンネングサ(万年草)」とは、ベンケイソウ科、マンネングサ属の総称です。アジア、ヨーロッパ、北米大陸、などほぼ全世界に分布しており、大部分が多年草の多肉植物です。日本にも、17種ほどが自生しています。ただし、ガーデンの世界では「セダム」と言う学名のカタカナ表記の方が良く使われます。
乾燥、高温、低音、塩害、アルカリ性にも強く、バラバラにして砂の上に撒いておくだけで、根付くほど繁殖力旺盛な植物でもあります。
地面を覆うタイプのグランドカバーとしては、当然、這地性が強く比較的小型の「マンネングサ」を使います。また、近年は屋上緑化に最も適した植物としても注目されています。
品種が極めて多いため、グランドカバーとして何を使うか選択に困りますが、上記の条件をある程度備えていれば、どれを選択しても大きな問題はありません。一応、小型の「コゴメマンネングサ」、這うように広がる「ツルマンネングサ」、葉が丸い「マルバマンネングサ」などの写真を掲載しておきますので、参考にしてください。
これ以外に「マンネングサ」の仲間には、「モリムラマンネングサ」と言う特筆すべき種属があります。超小型で、少しは離れて見ると「スギゴケ」のように、緑の絨毯調のガーデンを作ることが出来ます。従って、一般的なグランドカバーとしても、新和風庭園の演出にも、ロックガーデンの岩間の演出にも、勿論屋上ガーデンにも使える、出色したものです。
ただ、これだけ便利で多用される「モリムラマンネングサ」であるにも関わらず、学名が無くその出生の経緯は良く分かりません。
2022/09/24