人気の生垣用樹木を紹介中です。プリペットに続いてはカナメモチとその仲間について。現在最も生垣によく使われている樹木、それはカナメモチorレッドロビンでしょう。春の新芽(葉)が赤く美しい、育てやすい、刈り込みに強く樹形・目隠し度の調整が容易、比較的安価・・・など多くの魅力を持っているからです。ただ、あまりにもポピュラーになりすぎたためでしょうか、やや和風向きであるためでしょうか、少し人気は下降気味と言わざるを得ません。でも、カナメモチとはいかなる樹木、樹木グループなのでしょうか?
カナメモチとは、バラ科、カナメモチ属、カナメモチ(種)と言う分類の常緑低木です。学名は「Photinia(カナメモチ属) glabra」。英語名は「Japanese photinia」。この英語名を見ても分かる通り、欧米から輸入されたものではなく、日本を含むアジアに自生する樹木です。
もう少し、カナメモチの特性について述べておきます。本州の中南部に主に自生している、照葉樹林を構成する常緑低木で樹高は5m程度、葉は長楕円形でヘリが鋸状、若葉が赤い、開花の時期は5月ごろで白い小さな花を群開・・・など。また、カナメモチ属の樹木は、東アジアの暖帯・亜熱帯エリアに60種ほどが自生しており、比較的暖地を好む樹木グループであることが分かります。
日本では、カナメモチの近樹種オオカナメモチが岡山県、愛媛県、南西諸島に自生(中国南部〜台湾〜東南アジアにも自生)していますが、エリアがバラバラで、本来の野生樹木か、人為的に持ち込まれたものかよくわかりません。ただ、カナメモチとともにオオカナメモチの存在を無視することはできません。それは、両者の交配種が有名なレッドロビン(ベニカナメモチ)であるからです。
レッドロビンとカナメモチの相違は、後者の葉柄には鋸歯の痕跡である茶色の斑点があるが、前者には無いところ。ただ、実際にそれで簡単に区別できるか否かはわかりません。興味ある方は一度試してみてください。ただ、レッドロビンの方が葉の赤みが強く、近年生垣等に使われているのは、殆どがこの交配種と推定されます。
なお、カナメモチ(モチノキに似ているために付いた名前)には、カナメガシ(カシに似ているため)、ソバノキ(花序がソバに似ているため)などの別称がありますが、提示した通りいずれも何かに似ていることによる呼称。なぜでしょうか? 気の毒すぎるのではないでしょうか?
人気の生垣用樹木を紹介中です。プリペットに続いてはカナメモチとその仲間について。現在最も生垣によく使われている樹木、それはカナメモチorレッドロビンでしょう。春の新芽(葉)が赤く美しい、育てやすい、刈り込みに強く樹形・目隠し度の調整が容易、比較的安価・・・など多くの魅力を持っているからです。ただ、あまりにもポピュラーになりすぎたためでしょうか、やや和風向きであるためでしょうか、少し人気は下降気味と言わざるを得ません。でも、カナメモチとはいかなる樹木、樹木グループなのでしょうか?
カナメモチとは、バラ科、カナメモチ属、カナメモチ(種)と言う分類の常緑低木です。学名は「Photinia(カナメモチ属) glabra」。英語名は「Japanese photinia」。この英語名を見ても分かる通り、欧米から輸入されたものではなく、日本を含むアジアに自生する樹木です。
もう少し、カナメモチの特性について述べておきます。本州の中南部に主に自生している、照葉樹林を構成する常緑低木で樹高は5m程度、葉は長楕円形でヘリが鋸状、若葉が赤い、開花の時期は5月ごろで白い小さな花を群開・・・など。また、カナメモチ属の樹木は、東アジアの暖帯・亜熱帯エリアに60種ほどが自生しており、比較的暖地を好む樹木グループであることが分かります。
日本では、カナメモチの近樹種オオカナメモチが岡山県、愛媛県、南西諸島に自生(中国南部〜台湾〜東南アジアにも自生)していますが、エリアがバラバラで、本来の野生樹木か、人為的に持ち込まれたものかよくわかりません。ただ、カナメモチとともにオオカナメモチの存在を無視することはできません。それは、両者の交配種が有名なレッドロビン(ベニカナメモチ)であるからです。
レッドロビンとカナメモチの相違は、後者の葉柄には鋸歯の痕跡である茶色の斑点があるが、前者には無いところ。ただ、実際にそれで簡単に区別できるか否かはわかりません。興味ある方は一度試してみてください。ただ、レッドロビンの方が葉の赤みが強く、近年生垣等に使われているのは、殆どがこの交配種と推定されます。
なお、カナメモチ(モチノキに似ているために付いた名前)には、カナメガシ(カシに似ているため)、ソバノキ(花序がソバに似ているため)などの別称がありますが、提示した通りいずれも何かに似ていることによる呼称。なぜでしょうか? 気の毒すぎるのではないでしょうか?
△レッドロビン