エクステリアの基礎知識

最近、人気が急上昇している常緑樹のシンボルツリー「ハイノキ」を紹介します。

「ハイノキ(灰木)」はカキノキ目、ハイノキ科、ハイノキ属の常緑小高木です。この分類を見ても分かるとおり、柿の遠い親戚ですが、独自の種を構成する樹木です。そして、世界中には300種程度のハイノキ科の植物が存在するといわれています。

「ハイノキ」は近畿以西に自生しています。ただし、九州の比率がかなり高いようです。

小高木で、高さ10mに達するものもありますが、一般的には数mであまり大きくなりません。成長も比較的遅く、この点もシンボルツリー向きといえるかもしれません。

木の特色としては、常緑樹としては樹形がスッキリしている、枝が細い、樹皮は滑らかで暗褐色など。葉は互生し細めの卵型。常緑樹としては柔らかく、長さ5㎝前後と小さめでつやのある。縁は鋸歯状。

花は5月頃咲き、白く3~6個ずつ群開すします。大きさは1㎝強で派手さはありませんが、可憐で心を引きつけるものがあります。実は10月頃に熟し、黒っぽい紫色。

「ハイノキ」と言う名前は、良質の灰汁が取れることから来ています。この灰汁には酸化アルミニュームが多く含まれ、染料になります。また、枝はしなやかで、昔はねじって薪を縛るのに使ったそうです。

「ハイノキ」は魅力一杯のシンボルツリーです。もし、難点があるとすれば、値段が少し高いということかも・・・

2022/09/26
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