「ゾーニング」とは、敷地内の主要物の配置を決める、極めて重要な作業です。ただし、一般には既に家屋の位置が決定され、それを前提に、カースペース、門・塀廻り、アプローチ、ガーデン・・・等を配置するのが「ゾーニング」であると考えられています。

もちろん、このケースが圧倒的多数で、間違いではありません。しかし、この「ゾーニング」方法は理想的とは言えません。まぜなら、家屋自体の配置に問題があることが多いからです。

そこで、最高の「ゾーニング」を行うには、新築の場合は家屋自体の配置・プラン作成の前に、エクステリアショップを訪れ、相談を行うのが理想的です。まぜなら、敷地全体の使い勝手やデザインを考えるのは、住宅業者より、エクステリアショップの方がはるかに優れているからです。

現実に、あまりお勧めではない位置に住宅を建ててしまい、使い勝手の悪い「ゾーニング」となってしまうケースが非常に多くあります。

特に、カースペースの取り方にマイナス影響を及ぼすことが多く、生活するのに極めて不便なガレージとなっているケースが多すぎます。

理由は、殆どの住宅業者が、古く間違ったカースペースのとり方を前提に、住宅の位置を決めているためです。より具体的に言うなら、カースペースは1台用なら5m×3m、2台用なら5m×5mという、昔の亡霊のような規準値を今でも使っているからです。