「ブラシノキ」はオーストラリアの原産で、34種があるといわれています。このうち数種が庭木として使われています。
最大の特色は何といっても花。花期は5月~6月で、赤花と白花があります。いずれも長い雄しべを持つ小花を、枝の先端に群開させます。この様子がブラシに似ていて、美しいだけでなく極めて個性的な風情を持っています。
花だけではなく実も個性的。2~3年間、落ちることなく枝に付き、昆虫の玉子のようにも見えます。美しい物ではありませんが、何かユーモラスな一面も・・・
このように、永く実が落ちないのは、オーストラリアで多発する山火事に備えたもの。木が燃えてしまった時始めて発芽するという、独特の仕組みを持っています。厳しい自然の中で生き抜いてきた、生命力にまさに脱帽。
「ブラシノキ」には害虫も余りつきません。水やりの回数も少なく、剪定も少なくてすみます。つまり、育てやすい樹木でもあるわけで、個性派のサブツリーとして1本いかがでしょうか? ただし、日陰には向きませんので、この点だけはご注意下さい。
個性的な花を咲かせるブラシノキ。
2022/09/26
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