地面を這わせるタイプのグランドカバーはこれで最後です。そのラストには草花ではなく樹木を選びました。コニファーの「ハイビャクシン」です。
這柏槇と言う漢字名であることからも分かるように、ヨーロッパから来た樹木のようですが、実は日本を含むアジアが原産地です。
「ソナレ(磯馴)」「イワダレネズ(岩垂杜松)」 と言った別名もあり、名称が示すとおり匍匐性が強く、殆ど上には伸びない特殊なコニファーです。
当然のことながら、地面を這わせるタイプのグランドカバーとして多用されます。
イブキの変種ですから、葉はそれに近いもので、針型で長さは6㎜~8㎜程度。また、栽培木では少ないが、野生種は8㎜前後の実をつけることが良くあります。
また、「ハイビャクシン」は世界中でグランドカバーとして使われているため、多くの改良種が出回っています。葉色が青白い「ブルーパシフィック」、少し赤身が強い「バーハーパー」、黄色味が強い「マザーローデ」、本来の緑色に近い「ウィルトニー」などが特に良く知られており、どのように使い分けるかも腕の見せ所です。
地面に這わせるタイプのグランドカバーと言っても、「ハイビャクシン」はコニファーです。従って、直立性の一般のコニファーと組み合わせてよく使います。また、樹木ですから優しさのある草花の、這地性グランドカバーとのコラボレーションも面白いでしょう。
2022/09/24