「オープンスタイル」とは、もちろん、塀やフェンスをまったく使わない「外構」のことです。
具体的には、入り口にアーチやシステム門柱だけを設置し、あとは平面的な処理のみと言った形態が多くなります。
しかし、少しスペースが大きくなると、間の抜けたような感覚にもなりがちです。
これを防ぐため、大き目のシンボルツリーでボリューム感を出す、入り口に高さ2m以上のアーチを使う、フォーカルポイントに大き目のトレリスを設置する・・・など、実は思い切った高さの演出が重要になります。
しかし、現実にはそれが出来ておらず、何となく間が抜けてしまった「オープンスタイル」になってしまっているケースが、非常に多いのが残念です。
「オープンスタイル」の「外構」は、最近は「セミクローズスタイル」にやや押されぎみですが、大都市部の比較的敷地の狭い住宅では、今も多用されています。
しかし、システム門柱とあとは簡単な植栽と土間処理のみ、と言うのでは何の工夫もセンスも感じることが出来ません。
これを機会に、本当に「ああ素晴らしい」と言える「オープンスタイル」にチャレンジしてみてください。
2022/09/30