日陰にも適した生垣用樹木「マサキ」を紹介します。
「マサキ(正木)」は、ニシキギ科、ニシキギ属の常緑低木です。自生地は北海道南部から、本州、四国、九州、沖縄、小笠原、朝鮮、中国など広い範囲にわたります。従って、寒さにも暑さにも強い、非常に便利な樹木です。
また、ニシキギ科の樹木は日陰でも良く生育するものが多く、「マサキ」も同様です。従って、生垣だけではなく、日陰に植える低木としても多用されています。
また、変種の多い木でもあり、黄斑の入った「キンマサキ」、白斑の入った「ギンマサキ」などを「フイリマサキ」と総称し、庭木としては基本種よりむしろ多く使われています。
他にも、新芽が黄色で美しい「オウゴンマサキ」、葉に黄色い縁取りが入る「ベッコウマサキ」などがあり、気に入った品種を探す楽しみもあります。
「マサキ」は葉が密生し目隠し効果も高いため、生垣用として多く使われます。ただ、枝が良く伸びるため、こまめに剪定することを忘れないで下さい。
花は6月~7月頃に咲き、白く小さなものです。大量群開するものでもなくあまり目立ちません。秋には赤い実をつけますが、これもまた目を引くようなものではありません。従って、斑入りなどを選び、特色のある葉を観賞するようにしてください。
「マサキ」は育てやすい樹木ですが、うどんこ病が発生したり、やや虫を呼びやすいという特色もあります。何か支障が見つかった時は、早めに薬剤散布を行ってください。
黄班の入った人気の生垣樹、キンマサキ
2022/09/28
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