新築外構の場合、住宅業者(メーカー)を訪問する前か、同時にエクステリア専門ショップを訪れることが、大きなメリットに繋がると述べました。この点について、より具体的に説明します。
ズバリ、早期エクステリア専門ショップ訪問には4つの大きなメリットがあります。①:住宅配置を含むゾーニングのメリット ②:基礎・深基礎の使い分けに関するメリット ③:「宅地GL」設定に関するメリット ④:予算と新築ローンに関するメリット・・・以上です。
①:については、敷地全体のゾーニング(おおまかな位置決め)に関しては、住宅業者よりエクステリア専門ショップの方が優れているからです。特に、カースペースの取り方が重要で、古い感覚でカースペースのサイズ・位置を決定し、それを前提に住宅配置を行うと、土地全体が極めて使い勝手の悪いスペースとなってしまいます。例えば住宅業者の場合カースペースを小さく取りすぎて、それが失費の原因となることが非常に多いと言う事実だけは頭に入れて置いてください。
②:につては、段差のある敷地の場合は、一般の基礎(「宅地GL」)をベースとした基礎と、深基礎(道路GLまで掘り下げる基礎)の使い分けが極めて重要になるからです。エクステリア専門ショップでおおまかな敷地計画を早期に決めると、深基礎にすべき場所を的確に指示することができます。そして、この指示は有効な敷地計画と、予算の合理的な使い方に大きく関係します。
③:につは、住宅の建っている高さ(「宅地GL」)をどうすれば最適であるかの問題。住宅業者は専門家のように思いますが、以外に「宅地GL」を無神経に決めてしまい、もう少し高めの方が良い、低めの方が良い、と言った問題が多数発生しています。また、設計上の「宅地GL」と現場にズレがあることも珍しくありません。このような問題も、エクステリア専門ショップの提案があればかなりの部分を解消することが出来ます。
④:に関しては、2つの要素があります。1つ目は、予め的確な外構予算取りが出来ると言うこと。2つ目は、その予算を着実に住宅ローンの中に組み込めると言うこと。つまり、全体の資金計画が合理的に出来、狂いが生じる確立も低くなると言うことです。
新築住宅は入居すればそれで完成というものではありません。特に外構工事は単なる付帯物では済まされない、重要部分であると同時に、かなり大きな資金も必要となります。上記4項目は、専門的な要因も多く、お客様が理解しにくい部分も含まれているかもしれません。ただ、外構(主に「フロントガーデン」)は家屋本体に次ぐ大型工事であり、それだけに早期相談が大切であるということだけは、これを機会に頭に入れておいてください。