ここからは花の美しい低木を紹介します。まずは6月~7月にかけて見事に咲き誇る「アジサイ」から。
「アジサイ(紫陽花)」とは、アジサイ科、アジサイ属の植物の総称で、多くの種類があります。落葉低木で高さは1m~2mの物が大半を占めます。
最大の魅力は、何といってもあでやかな花。殆どが6月~7月に咲き、青、紫、ピンク、白など多くの色があります。色調は土壌の酸性度、金属イオン量などにより変化すると言う特性も持っています。また、一般的には、咲き始めは青色が強く、咲き終わりの頃は赤身を帯びます。
ただし、通常花と言っている部分は、ガクで花びらは小さく目立ちません。
葉は淡緑色で薄く卵型。葉脈が良く分かり、縁は鋸歯状になっています。
アジサイ属は種類も多く、日本産の原種「ガクアジサイ」、一般的な「アジサイ(ガクアジサイの改良種)」、北米産の花がトンガリ帽子状になる「カシワバアジサイ」、花が小さい「エゾアジサイ」、「イワガラミ」、などがその代表的なもの。この他多くの園芸種も作られています。
栽培は容易で、元々は日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも充分育ちます。ただ、水切れには弱くタップリめに灌水してください。
また、「アジサイ」には青酸配糖体(最近の研究では、別の成分と言う見解も・・・)が含まれ、毒性を持っています。人や動物が食べると、過呼吸、興奮、ふらつき、痙攣、麻痺などが起こる危険性があるので、絶対に食べないで下さい(触れても大丈夫なので、ご心配なく)。
2022/09/28
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