エクステリアの基礎知識

「カツラ」はマンサク目、カツラ科、カツラ属の落葉高木です。朝鮮半島と中国の一部にも自生しているようですが、おおむね日本の固有種と考えて良いでしょう。

つまり、日本には広く分布しているということ。ただ、どちらかというと冷涼な環境を好みます。従って、酷暑の場合は、枯れることは少ないが、葉焼けを起こすことがあります。

「カツラ」は、直系2m、高さ30mを超える巨木で、「ケヤキ」と共に広葉樹を代表する建築材にもなっています。ただ、前記したように比較的冷涼な環境を好むため、庭木にした場合はそれほど成長は早くありません。

この木の最大の特色は樹形の美しさ。若木は繊細で女性的な美しさがあります。丸くて小さめの葉とすっきりとした姿とのコラボは見事。特に株立ちがお勧めです。一方、大木は他を圧倒する力感があり、まったく違った様相を呈します。最も、住宅用の庭木の場合、大木とは無縁かもしれませんが・・・また葉の形がハート型で少し変わっています。

花や実については、残念ながら見るべきものはありません。樹形の美しさだけに徹する、生一本なシンボルツリー、それが「カツラ」の特色でしょう。ただし、紅葉の美しさは見逃せません。

同時に、日本原産という点にもロマンを感じます。ただ、前記したように樹形が繊細で、むしろ洋風のガーデンのに良く合います。

2022/09/26
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