エクステリアの基礎知識

カシについて検証中。この項では、ウバメガシとアカガシを取り上げます。

まずウバメガシですが、名前だけでは気が付かないかもしれませんが、古い住宅の生垣などに多用された馴染み深い樹木です。また、和歌山県では備長炭の主原料となっており、特に紀伊半島南部では、ウバメガシの森林を大切に保護・管理しています。ウバメガシ(姥目樫)はブナ科、コナラ属、ウバメガシ(種)と言う分類の常緑樹です。学名は「Quercus(コナラ属)  phillyraeoides」。また、成長すると20mにも達しますが、自然林、栽培木ともに殆どが5〜6m以下で、高木と記すべきか小高木と期すべきか微妙な樹木でもあります。日本での分布エリアは関東以西(南)で、一部沖縄も含まれています。日本以外では、中国中部〜西部に自生しており、従って南限は沖縄と言うことになります。

その他のウバメガシの樹木の特色としては、カシ類にしては葉が小さくて丸い、かつ非常に硬く光沢がある、雌雄異株、硬果(どんぐり)は2㎝程度、材質は極めて固く重い(水に沈むとも・・・。このため備長炭の材料となる)、成長が遅く刈り込みに強い(昔は生垣として多用された)・・・などです。

2022/09/30
カテゴリー

コメントは受け付けていません。