「シンボルツリー」と「記念樹」は少し違うと思います。もちろん、両者が共通である場合も少なくありません。でも、小さな苗木が「記念樹」となることも珍しくありません。そう、「記念樹」にはそれだけの意味があり、ご家族の思いが込められています。
昔、女の子が生まれるとよく桐の木を植えたとのこと。桐は成長が早く、高級家具の材料ともなるからです。そう、女の子が成長し成人、そして嫁に行く時、その桐の木で婚礼家具を作ったのです。これもまた、立派な「記念樹」といえるでしょう。
お子様の誕生。入学。卒業。結婚。家の新築。時には様々な別れ。人生には多くの節目があります。そして、甘くて楽しい節目もあれば、ほろ苦い節目、苦しい節目もあります。でも、全てが貴重な足跡であり、その節目を語る「記念樹」があれば、必ずガーデンライフの大きな彩となります。
新緑の春。紅葉の秋。季節それぞれに人生の歴史を語ってくれることでしょう。しかも、樹木は人と共に成長し、場合によってはその人の人生を超え、家族・一族の歴史を語り続けてくれることさえあります。
単なる1本の樹木ではなく、歴史の語り部となってくれることでしょう。
花・深緑・紅葉・果実を楽しめるヤマボウシ。
アプローチ階段を彩る人気のシマトネリコ。
クリスマスツリーにもなるドイツトウヒ
2022/09/23