ボーダーガーデンとは、盛り土や塀やフェンスなどで背面が高くなっていて手前が低くて平坦な細長い花壇をいいます。
大型分譲地の場合、道路より何mか塀やフェンスを後退させて緑化部分を作ることを義務付けたり、また都心物件で植栽スペースがあまり取れない場合、門柱前に少し低木類などを植えるスペースを作る等、ライフアップのお客様にとっては、一番身近なガーデニングと言えるのではないでしょうか。
元々、ボーダーガーデンはイングリッシュガーデンの手法です。
このような形の花壇を自然風に植え込むのが所謂イングリッシュ・ボーダーガーデンです。
最も背の高い植物をボーダーの後部に、中くらいのものを中心部に、そして小さなものを最前部に配置します。
またボーダーでは花と葉の色彩のコントラストに配慮します。同色系でまとめるのも、強烈な色を競わせるのもあなた次第ですが、花の色だけでなく葉にも色があること、色のほかに質感があることなどを十分に計算して配置します。
この配置の工夫がイングリッシュガーデニングの醍醐味です。
開花時期や葉の色の変化、いつ頃、どれくらいの期間咲き続ける花なのかこだわればこだわるほど、難しいお話になるのですが、ガーデニング初心者の方の場合、左の写真のように、葉に色のついたカラーリーフと呼ばれる植物の常緑系の低木・グランドカバーをベースに、手前側に季節の1年草の花物なんかを植え替えて楽しむと手軽でいいかと思います。
先程も述べたとおり、分譲地・都心敷地の門柱周りとボーダーガーデンの出番のあるところは近年急増化しているように思います。
お手軽な花壇をまずは手始めに楽しんでみてはいかがでしょうか。
分譲地における地域協定上の緑地帯もボーダーガーデンを楽しめる空間の一つです。
ボーダーガーデンの空間にこちらのページで書いたドライガーデンの手法を取り入れた事例。ローメンテナンスで手軽に楽しめるガーデニング空間の完成です。