エクステリアの基礎知識

落葉樹のお勧めシンボルツリー最後は「ジューンベリー」を紹介します。もちろん、観賞する楽しみと、食べる楽しみを兼ね備えた優れものです。

「ジューンベリー」の説明に入る前に、「ベリー類」について少し触れておきます。「ベリー類」とは食べられる小さな果実の総称です。従って、特定の品種を示した言葉ではありません。例えば、イチゴ(ストロベリー)はバラ科、ブルーベリーはツツジ科、グーズベリーはスグリ科と言ったように、ベリーの名が付いていても、まったく別の植物と言った具合です。

「ジューンベリー」はバラ科、ザイフリボク属の小木です。ただし、小木といっても成長すると高さ数メートルになります。このため、シンボルツリーとしても副木としても使えます。北米原産であるため「アメリカザイフリボク」と言う別名もあります。

「ジューンベリー」と言う名は、もちろん、6月に食べられるベリー(小さな実)と言う意味です。

落葉樹で樹形が繊細、早春に白い小花を群開させる、6月に赤い実を付ける、比較的暑さにも強い・・・などの、庭木としての優れた特性も多く、特に女性に人気があるシンボルツリーです。

「ジューンベリー」の実は、甘くて食用に適しています。そのまま食べても良いのですが、パイに入れる、ジャムにするなど、様々な利用方法があります。

ただし、「ジューンベリー」は人間だけではなく、鳥たちにも大人気。だから、どちらが先に熟すタイミングを見分け、食にありつけるかいつも競争・・・と言ったほほえましい話も伝わってきます。

2022/09/26
カテゴリー

コメントは受け付けていません。