エクステリアの基礎知識

今回は、カースペースのゾーニング方法について述べます。

カースペースは屋外で必要な最も大きな空間です。しかも、道路とほぼ同じ高さに確保する必要があります。となれば、道路と宅地に段差がある場合は、道路の高さまで掘削しなければなりません。

このような事情から、ゾーニングを行う時、一般的にはまずカースペースの確保・位置取りからスタートします。

問題は、カースペースに対する知識が古く、よく考えないで固定観念だけで配置を決定することが極めて多いということです。特に、住宅関係の会社が家の配置を決めるときに、このような発想でカースペースの位置を内定していることが多く、これが支障となる場合が目に付きます。

昔は、カースペースといえば、1台用で3m×5m、2台用で5m×5mと決まっていました。しかし、車の大型化やゲートの多様化で、現在では1台用で3m×5.5m~5.8m、2台用で5m×5.5m~5.8mが最適と、考え方に大きな変化が出ています。しかも、カースペースの多目的使用が増え、むしろ上記規準を無視し、お客様の事情に合わせ、常識外の広さを確保する場合も少なくありません。

従って、住宅業者以前にエクステリアショップを訪れ、家の配置を含めたゾーニングの相談を行うことが理想です。それが出来なくても、最低限固定観念を捨て、カースペースとその関連・周辺をどのように使いたいかを詳しく述べて、専門店にゾーニングを依頼してください。

間違っても、駐車場は車*台分だからこのサイズ・・・と言った単純発想にならないようにご注意を!

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