設定
①家族構成 専業主婦 ご主人(普段自家用車で通勤) 息子 5歳
②防犯は多少気にするが、まあ、オープンしか仕方ないなあ。。。
③せっかくの1戸建なので植物を楽しみたい
④自家用車1台 自転車3台
⑤建物外壁に一部天然木を使っているのでそれと合わせたテイストを希望
⑥将来親と同居するかもしれない
⑦オールローンで現在外構は100万程度で考えている
だいたいよくあるケースです。さあ、この場合どんなプランを考えればいいのでしょう。。。。
まず、この手の敷地で建築会社さんと調整が必要なのが「深基礎」問題。
敷地のGL(グランドライン)が高い場合、特に縦列駐車タイプの敷地形状の場合、建物までの勾配があまり取れない場合が多く、設計の初期段階でつまづくと、滑り台みたいな駐車スペースになってしまうというなさそうで結構ありがちな事態に陥ります。
特に、深基礎とは通常建物の水切りよりだいたい400mmくらいでGL設定が行われている場合が多いのですが、深基礎はそれよりも下に長い基礎のことをいいます。
単純に、基礎が道路の低い方の高さまで入っていれば問題ないのです。
あとからあがいてもどうしうようもありません。このタイプの敷地やあと、建物の道路に一番近いところと道路の距離が5m以下の場合は深基礎、疑ってください。
あと、こんな自体も時々見受けられます。
深基礎が浅い→土を掘削していない→基礎の仕上も浅い→設備屋さん配管の高さが高さが高すぎる→滑り台。
では都心狭小地によくある縦列駐車タイプの新築外構のプランについて、です。
①アプローチ階段を色分けした緑の階段に
タイルを1段ごとに色分けし、将来お住まいになるご高齢のご両親が段差識別をしやすくなるように配慮。 単なる階段ではなくあえて隙間を創りグランドカバー で緑化して緑の階段を演出しています。
②玄関を開けた時の視線をふさぐこと
玄関扉の開く側に建物と素材感を合わせた高耐久天然木のスクリーンと常緑樹で目隠しを。
スポットライトでライトアップし、階段を一緒に照らすことで足元の明るさ確保も兼用しています。
③閉じれる所はとりあえず閉じる
防犯を意識し、勝手口への動線には伸縮門扉を設置。フロントガーデンはオープンですがそれ以外はクローズにするご提案。
③緑化した駐車スペース、ただしローコスト
庭スペースがないということで日中は車は駐車されていないので、カースペース兼ガーデニングスペースとし、お手入れの楽で踏圧にも強いグランドカバー”ヒメイワダレソウ” を植えるカースペースのご提案。普段車がなくてもさみしい印象ではなくなります。
④ポストの配置
奥様は専業主婦ということで郵便受は門柱と分けて普段郵便物や新聞を雨の日も濡れずに取り出せるようにポーチ前に自立型で設置。前入後ろだしで、なおかつ番号錠の仕様で、防犯性も高い商品をご提案します。
⑤カーポートよりまずサイクルポート
ご予算も考慮した上で、車は雨に濡れてもある程度問題ないですが自転車は雨に濡れると錆びます。カーポートよりもサイクルポートを優先したご提案です。
⑤意匠面も大事
ポーチ前目隠しスクリーンと素材・意匠を合わせた天然木門柱。シンメトリーにもう一本植栽を配置し、バランスのいい配置をご提案しています。
都心物件になればなるほど、駐車駐輪スペース・アプローチ階段・門柱と多くの機能性が求められるフロントガーデン。
特に「駐輪」って忘れられがちです。
店長の藤田でした。