モデルプラン

Model plan

店長の藤田です。

27年7月10日発行高槻市枚方市交野市一部地域の情報誌”ぱど”折り込みチラシ二掲載させていただいたコラム”1坪の庭を考える”について。
掲載面がモノクロのため、カラーパースとプランの詳細を掲載させていただきます。

最近ライフアップには「お庭のリフォーム」のご相談が増えてきています。
正確には「リフォーム」ではなく「何もしていない」庭スペースのご相談。
敷地的には40坪を超えてくる場合こういったスペースがとられている場合も多いのではないでしょうか。

地域柄、エクステリアガーデン雑誌によく掲載されているような「大きな」お庭は多くないのですが、これまでマンション等集合住宅で生活されていて、庭のある一戸建て住宅を初めて購入された方にとって、この庭スペース、なかなか上手く利用する方法って難しいと思います。

ですが。

新築の際、恐らくこういった庭スペースはコストの兼ね合いで「まさ土整地」、つまり土の状態で整地されているままになっている方が
放置すればそのうち雑草が生えてきます。

面倒です。

そして、新築のとき、その庭をスペースを確保したのには、漠然としていてもそれなりの理由があった、のではないでしょうか。

例えば1坪。

この1坪にも固定資産税がかかる立派な土地。
どうせなら、雑草が生えて面倒なスペースではなく、有効に使えるスペースとして検討してみてはいかがでしょうか。
まず。この都心近郊で意識しなければいけないのがこの3つだと考えます。

①視線対策
 前面道路や隣地からの視線があるとやっぱり落ち着かない
②雑草対策
 
とにかく雑草は厄介です。

③目的
 何に使うのか。僕は個人的に「暮・育・眺」の3つに分けるもしくはこの3つの機能性を混在させた空間を作って言ってはいかがかと思います。

ちなみにこれらのプランはできる限り既製品の使用を避け、お客様の個性を生かせるオリジナルを大切にしました。



「暮」。



いわゆる「アウトドアリビング」と言う考え方です。

①は、耐久性の高いアイアンウッド等の採用
②は、デッキ下の防草シートと砂利敷の採用でカバーしています。
③については、お子様がいらっしゃる場合はビニールプールを広げたり、布団などを干したり。
 そう考えると、掃きだし窓等がこのスペースにある場合はそこからバリアフリーで外に出られる空間創りは
 一番ある意味現実的なものではないかと思います。

今回そこにご提案として「日除け」を加えました。
オーニング等便利で費用の高いものもあるのですが、
高さのある材木で柱をたてて市販のシェード布を金物で取り付けるだけでも、日除けとしては効果を発揮します。
オーニングともなると10万円を超える工事。
日差しのきつい夏だけ必要なアイテムに、その費用をかけるのかどうか。
ここは思案のしどころです。



「育」。

つまり、育てる庭。
草花や植栽は、少し言い方に語弊があるかもしれないのですが庭に使うアイテムとして考えた場合㎡単価がもっとも安価なアイテムなのです。見栄えがする。
しかし、問題はどこまでやるのか。
極端な話、まさ土整地の状態であれば肥料を足せばどこにだって植物は植えられます。
しかしそれだと、雑草も同時に生えてきます。


目隠し素材は植物を使っています。

限られたスペースです。
生長の遅い植物をセレクトしましょう。

目隠し樹と考えると、
高さのあるものだと、ハイノキ、ソヨゴ、常緑ヤマボウシ。
1.2m程度のものだとスカイペンシルやウイチタブルーといったこれまた比較的生長の遅いものを。

限られたスペースの場合、間違っても
「ゴールドクレスト」や「ミモザ」などなんとなくイメージがよくて安い樹木のセレクトは避けた方が無難です。
「価格帯が安い樹木」は一般的に「生長が早い」場合が多く、都心立地の場合、限られたスペースに植えるととんでもないことが起こるからです。
巨大化したゴールドクレストはもはや怪物です。

あとは
☆基本的に花壇を低木類・常緑性のカラーリーフ類(葉に色のあるもの)で仕上げ植え替え手間を減らす
☆少し1年草を楽しむ花壇を意図的に作り、めんどくさくなったら常緑性のものと取り替える
☆立水栓は手洗い・バケツ用とホースリール用の2つ蛇口のついているものを。間違っても床に埋めた散水栓はアウト。

といったところです。
最後に

恐らく、「庭」というとこのイメージを一般的にもたれる場合が多いけど、一番ニーズの少ない「眺」
つまり「眺める庭」です。

坪庭というと聞こえはいいのですが、これまで、「1箇所しか庭スペースのない」家の場合これを採用したことはありません。
どちらかと言えば複数庭スペースがあり、和室前に坪庭でも。。。といったいわゆるちょっと「贅沢アイテム」なのだと思います。

坪庭というとやはり、和テイスト。
同じウッドフェンスでも細めの縦格子がよく似合います。
一昔前であれば「鉄平石」等がよく使用されていた和庭ですが近年だと「ジャワ鉄平」や「石英岩のブラック系・ホワイト系」でも事足りると思います。また、景石等はユニックが必要なものは避けましょう。費用がかさみます。
使うのであれば人頭大まで。つまり人が運べる大きさ・重さのもの、です。

と言った具合に3つの「一坪の庭」の特集を組みました。

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