住宅と植栽をセットで考える!
グリーン、植栽、ガーデン、etc。
言葉は変わっても、住宅・日々の暮らしと植物とは切っても切れぬ関係にあります。
たとえ「草花・植木」なんて全く興味が無いと言われる方に取っても、それを拒否することが出来ない場合さえもあります。
なぜなら、法律や地域の決まりによって、我が家に植木や草花を植える事が義務付けられるケースさえあるから。
ところが、植栽系の資料や書物を見ると、殆どが樹木の説明、草花の説明、育て方、デザイン的なもの、などに関するもの。
これらは勿論有意義ではありますが、家を建てたり(新築)、購入したり(新築or既存住宅)、屋外をリフォーム(既存住宅)したり、と言った段階では残念ながらあまり役に立ちません。
従って、家(暮らし)全体の変革期を想定した、もう少し別の視点から「植栽とは何か」をとらえて行きたいと思います。
結果としては、「お客様とプロのコラボレーションで創る植栽」とも言えるでしょう。
そう、それが「現代住宅植栽考」!
従って、これまでのグリーンに関する書物とは全く視点を変えて、
住宅をベースとして、新築・買い替え・屋外リフォーム・メンテナンス・趣味との関連性等に分け、より現実的で最先端の「植栽とは何か」について検証していきます。
その前に、ちょっとした朗報を! あるいは私は植物嫌いと言う貴方にも耳寄りなお話を!
それは、「植栽はコストダウンの名人」「時間が経過するほど価値が上がるのは植栽だけ」と言う情報。
「植栽はコストダウンの名人」=住宅のコストを判断する基準に「m単価」「㎡単価」「㎥単価」と言うものがあります。
かなり広い空間を対象にするため、一定の長さ・面積・体積単価がトータルの値段に大きく影響するからです。
そして、屋外の場合「m単価」「㎡単価」「㎥単価」が最も安い物とは。
もうお気づきでしょう。答えは「植栽」。
例えば、「m単価」の場合、値段ではフェンスより生垣に軍配。土間の処理をする場合「㎡単価」は土間コンクリートよりグランドカバーに軍配。立派な門柱を作るより「㎥単価」はシンボルツリーに軍配。
勿論、役割に違いがあり、何でも「植栽」にすれば良いわけではありませんが、併用を考えた方が着実にお得です。
「時間が経過するほど価値が上がるのは植栽だけ」=これには2つの意味があります。
1つ目はデザイン面。植物は時間の経過とともに周囲と調和し、デザイン(外見)的により素晴らしくなりますが、他は全て老朽化し、特に工業製品の殆どは見苦しくなります。
2つ目は現実の価格。植物は成長するので、それとともに値段が上がります。
特に、樹木はその典型。ところが、他の商品(材料)は工芸品でも無い限り値下がりします。ただし、投機目的でも無い限り実際に販売する事はありませんが・・・
一口アドバイス。
「植栽はコストダウンの名人! 植栽は時間の経過とともに価値がアップ!」
(みずき りょう)
生垣はm単価が安い
グランドカバーは㎡単価が安い
シンボルツリー等の高木は㎥単価が安い