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2024/10/01

「現代住宅植栽考」 第14回

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1歩先行くアプローチグリーン②!

アプローチのグリーンについて検証中。「昭和のアプローチ」「平成のアプローチ」では基本コンセプトが激変した。

この点についてはご理解願えたでしょうか。

同時に、一般的には「平成のアプローチ」ではグリーンの使用量が少なくなる。だからこそ、その使い方がより重要になる。ここがポイント。表現を変えれば、少なめの植物をどう有効に使うか。これが腕の見せ所であると同時に、アプローチ自体のデザイン性に大きな差となって表れます。

では、「平成にアプローチ」での植栽ポイントとは。まず、植栽を施す場所ですが、A:門柱の裏側 B:アプローチ周辺 C:階段・通路内 D:ポーチ周辺 E:アプローチ内の緩衝地帯・・・の5ヶ所が主な場所となります。となれば、この5ヶ所の植栽を上手く使う事=1歩上行くアプローチグリーン」と言う事に成ります。従って、それぞれのポイントを確認。

A:門柱の裏側。許される限りこの植栽スペースを作ってください。スペースに余裕があれば、高木・中木を主木とし、低木・グランドカバーを組み合わせるのがベスト。しかし、実際には狭くて難しい場合の方が多いもの。それでも、低木・グランドカバーを少し植えてみて下さい。ただ、日陰となる場合が多いので、樹種選びには若干の注意を!

B:アプローチ周辺にもスペースがあれば植栽を。ただ、障害物となる場合も多く、人の導線を良く考えて植える事。基本的には、多少踏み付けても良いグランドカバーがお薦め。芝生類・リピアなどが無難なところでしょう。また、レンガ・ブロック等で囲んだ花壇を作る事もありますが、機能性を考えるとマイナスになる場合もあります。

C:この部分は「平成のアプローチ」では極めて重要な植栽スペースとなります。階段のサイド、蹴上げ手前、アプローチの目地部分、等をぜひ有効に使って下さい。ただし、人が通ると言う基本機能が優先で、グランドカバーを少な目に使う事がポイント。また、階段サイドに余裕があれば、少しこだわったグランドカバーを使ってみるのも効果的。ベビーティアーズ、モリムラマンネングサ、小サイズのカラーリーフ(例:矮性のヒューケラ・ヘリクリサムなど)。

D:ポーチ周辺(玄関前)も植栽可能な空間が少しある場合も少なくありません。その場合は、スッキリ系の中。低木+グランドカバーと言った処理がお勧め。

E:アプローチ内の緩衝地帯に関しては、空間にかなり余裕がある時のみの限定プラン。植栽が可能な場合は、スッキリ系の中・高木を1本+グランドカバーと言った植栽が有効。ただし、機能性を損なう事がありますので、十分に注意する事。

以上を参考に、「平成のアプローチ」だからこそ小さな植栽、でもこだわりの植栽にぜひチャレンジを!

一口アドバイス。

(みずき りょう)

階段廻りの植栽例

ベビーティアーズ:世界一小さな花とも・・・ 

 ヒューケラ(ツボザンゴ)類

ヘリクリサム類

2024/10/01
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