カースペースにもグリーンを①!
新築外構(フロントガーデン)の植栽。
この項からはカースペースについて検証します。
えっ、カースペース? グリーンとは無縁じゃないの? いえ、そうではありません。しかも、植栽を上手く使えば、外構自体のイメージが多きプアップします。なぜなら、殆どの外構でカースペースは最大の空間となるからです。
カースペースには車が乗る。だから強固な土間がいる。土間コンクリート、インターロッキングブロック(ILB)、レンガ、石材など強固な材料で固めなければならない。だから、土が必要な植栽とは無縁。この答えは、半分正解で半分不正解。
理由は、確かにカースペースには強固な土間がいる。ただし、カースペース全体に強固な土間は不要、であるからです。
こう書けば、殆どの方はもう答えがお判りでしょう。カースペースと言っても車のタイヤが乗る部分は一部。だから、それ以外の土間スペースには植栽が可能となるからです。そして、カースペースは広い空間を必要とするだけに、植栽を全く使わないと外構全体が無味乾燥なイメージに。逆に、少しでも植栽を取り入れると、潤い感が増し効果は抜群。
また、カースペースは限られた条件で植栽を使うだけに、植物の成長にもおのずと限界があり、管理が楽と言う特性を持っています。
上記を前提とすると、「カースペースの植栽≒タイヤの乗らない部分を選んで行う植栽」と言う事にもなります。なお例外として、特殊な植栽用土間製品(植栽用の敷ブロック、樹脂製の芝生プロテクター、等)を使うと、カースペース全体をグリーンのマット状にする事も可能です。
では具体的に、カースペースで植栽用として使える場所は?
答え≒左右・奥・目地部分・中心部分。
従って、この4ヶ所を有効に使えば、潤いのあるカースペースとすることが出来ます。
ただし、BOXタイプのガレージ内は基本的に植栽を施す事は困難。カーポート内の場合は使える植栽は極めて限定的であるため、土間プラン同様、カースペースのどの部分にどのような屋根類を設置するかも大きなポイント。植栽を重要視する為、カーポートなどは設置しない(出来ない)ではなく、「必要最小限に設置する」と言う発想を持ってください。
例えば、カースペースで、駐車時間が極めて短い部分にはカーポート類は設置しない、駐車時間が長い部分(サイクルスペース等を含む)には設置する、そして全体プランを纏める・・・と言った具合。
アプローチのコーナーでも述べましたが、現代の外構は機能優先+デザインと言う発想がベースとなっています。カースペースも適切な駐車と言う基本機能を失っては、いくらデザイン的に優れていても意味がありません。ただし、機能を重視しても植栽を活かす事は十分可能。それが、プロのテクニックでもあります。
では、カースペースでは具体的に、どの部分にどのような植栽を施せばよいのでしょうか・・・
一口アドバイス。
「カースペースにも植栽を! カーポートを設置しても工夫の余地が!」
(みずき りょう)
カーポート(屋根)は必要部分に有効に使おう
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特殊な敷ブロックを使えば、カースペース全体をグリーンにすることも可能
樹脂製の芝生プロテクター(芝生上に車を乗せる事が可能に・・・)