カースペースにもグリーンを②!
引き続きカースペースのグリーンについて。
この項では、植栽が可能な4ヶ所(左右<両サイド>・奥・目地部・中央部)の具体的な植栽の使い方について言及します。
まず左右<両サイド>と奥。この2ヶ所は場所こそ違っても条件は同じと考えて良いでしょう。
また、スペースに余裕があれば、一般的なガーデンと同等の植栽も可能。従って、高木・中木・低木・グランドカバー類を組み合わせる事も出来ます。植物が好きな方であれば、グリーンの中の一角にカースペースがあると言った演出も可能。
また、あえてコンテナ植物やトレリス等も使うのも面白いでしょう。
ただし、一般的なカースペースでは、中・低木+グランドカバーと言う組み合わせが一般的。
樹木に関しては、生垣のコーナーなどを参考に、丈夫であまり大きくならない種類を選んでください。
プリペット類、ナンテン類、アベリアなどは特に使い勝手が良いでしょう。
グランドカバーに関しては、丈夫で少し背丈の高い物も組み合わせてください。やや大型のカラーリース等もお勧めです。
最近流行のツユクサ類、ヤブランのような葉の細長い物など、貴方の好みに合わせ選んでください。
また、この部分には宿根草の花物をあしらうのも有効。
目地部に関しては、特に植栽をお勧めします。
砂利・伸縮目地等で処理するよりも、効果的であることが多いからです。
また、カーポート内であっても定着するグランドカバーも少なくありません。ただし、芝生類は陽光と非常に水はけのよい土壌を好むため、目地部には不適切。また、ワイヤープランツのような草丈・ランナーの長い物も避けるべきでしょう。
この他、目地植栽にはタマリュウ類を多用されますが、これではあまり芸が無さすぎ。
リピア(ヒメイワダレソウ)、グレコマ、マンネングサ類などはいかがでしょうか。
中央部に関しては、意外な盲点。しかし、車の中央部にはタイヤが無いため植栽が可能です。
丈夫で背の低い物に限定されますが、一定のボリューム感を出す事も可能です。使えるグランドカバーは、目地部とほぼ同じ。ただし、条件が良ければ芝生類を植える事も出来ます。
また、目地部と同じ考え方を持ち込めば、石敷・レンガ敷等の場合も、あえて所々に隙間を開けてグランドカバーが顔を出していると言ったプランも有効。自然素材(あるいは自然に近い素材)どうしの相性も抜群。
ただし、弊害が大きいので枕木の敷き込みはやめてください(枕木状のハードウッド等であればOK)。
以上のように、カースペースの4ヶ所を有効に使い植栽を施す事で、確実に外構のイメージがアップします。
一口アドバイス。
「カースペースの左右・奥・目地部・中央部に植栽! それが外構に+αを!」
(みずき りょう)
両サイドと奥に植栽を施したカースペース
周辺部を芝生で縁取ったカースペース
目地部分の植栽
中央部分の植栽