門廻りの一味違うグリーン空間②!
新築外構工事を行う時、最も目立つのは門廻り。その植栽について検証中です。
この項では、主木(≒シンボルツリー)・副木に続き、草花について述べます。
門廻りには樹木だけでは無く、草花も植えたいものです。
スペースに余裕のある場合は、主木+副木+草花の3セットがお勧め。
しかし、敷地が狭い場合は主木+草花の2セットにならざるを得ません。でも、その草花が以外の大きな効果をもたらせます。
だからこそ、主木の根元・門柱の廻り等、極めて小さなスペースであっても草花を使うよう心がけてください。
ガーデン用の草花の話が出た機会に、グランドカバーについて少し確認。グランドカバーと言う言葉は殆どの方がご存知です。しかし、専門家であってもグランドがバーとは何か説明する事は至難の業です。
理由は、キッチリとした定義そのものが無いから。
1:地面を覆うように(匍匐性)植える草花の事
2:コンテナ植物以外のガーデン用草花全て
3:以上に一部低木も加えた植物の総称・・・など使われ方はバラバラ。
従って、筆者自身もグランドカバーとは何かと言う質問があっても、明確な答えを出す事は出来ません。
ただ、この「現代住宅植栽考」では、3:の比較的広い定義を使用します。
同時に、以後はそのような植物の事を草花ではなくグランドカバーと呼びます。
では、門廻り用グランドカバーとしての推奨植物は。これは非常に難題。
と言うより、扱いやすい物なら何でもOKと言った方が良いでしょう。
ただ、完全な匍匐(ほふく=地を這う)性より少し背の高い物を選んでください。また、匍匐性植物を使う場合も少し背も高い物と組み合わせてください。
また、門廻りの場合は陽当たりが良く、土が乾燥する場合が多いので、一般的には陽当たりを好むグランドカバーを選びます。
デザイン別の使い分けについては、純和風を除きほとんど気にする必要も無いでしょう。
通常は丈夫な宿根草を選びますが、植え替えが好きな方なら、一年草を植えるのも逆に面白いでしょう。ただし、モダン系(和モダンを含む)場合は、シャープな感覚のカラーリーフ類は特にお薦め。
最近は、セトクレアセアなどかなり個性の強い物も良く使います。逆に、装飾性の強い門廻りには、優しい感じの花物が良く似合います。
また、樹木でありながら、全ての門廻り等にグランドカバー扱いで多用されるのがオタフクナンテン。
背の高さが30〜40㎝止まり・丈夫・安価・紅葉し葉色の変化が楽しめる、など多くの利点を持っているからです。何を植えるか迷ったらとりあえずオタフクナンテン。少し無責任すぎるでしょうか・・・
一口アドバイス。
「門廻りにはグランドカバーも! モダン系の場合はカラーリーフがお薦め!」
(みずき りょう)
門柱廻りの植栽例
個性的かつシャープ「セトクレアセア」
花が咲けばもっと可愛く・・・✿
人気NO1の万能選手「オタフクナンテン」