
[営業・工事監督 戸田のブログ]
いつも現場では、お世話になっております。
今回も、引き続き前回の『フェンス・デッキ工事』に関する内容で、実際の作業状況をお伝えしていきたいと思います。
その前に、前回の提案図面に関してのコンセプトをお話ししておきます。
当初、お客様はLIXILのフェンスを気に入っておられました。
まず最初に、フェンスの選択には大きく分けて3種類あります。
一つはアルミ製品、二つ目は木樹脂、三つ目は天然木になります。
其々には特徴があります。簡単に言えば、
・アルミ製品…耐久性が有る/メンテナンスいらない/変色もない
・寸法ロスが有る/加工手間がかかる
・木樹脂 …メンテナンスいらない/コスパが良い/施工が簡単
・変形、変色が有る/DIY感が強い/コーナーの納まりが無い
・天然木 …自然の雰囲気が有る/特殊な形状にも対応できる
・変形、変色が有る/メンテナンスが必要/耐久性が低い
以上、それぞれの特徴があるので一概にどれが良いかは言えませんが、当社としては天然木に力を入れています。
特に、ウリン材は変色は有りますが、基本的にメンテナンスは不要、耐久性は50年と言われています。
それでは、実際の工事の状況を見ていただきます。


着工前状況はこんな感じです。

壁に張っていた薔薇はお客様のご希望で何とか残してみます。

フェンスを撤去してみると、水分を含んだ床はシロアリでボロボロになっていました!

問題発生!! 何とテラスの柱をデッキの上に乗せて施工してありました。

とりあえず仮にブロックで支えておき、どの様に処理するか考えます。

周りを清掃したのち、擁壁に柱を立てるためのコアー穴を開ける作業に入ります。

まずは、柱の位置を確認して墨出ししています。

コアーの作業状況です。
コアー穴を開ける作業は大変危険な作業になります。
高回転でコンクリートに穴を開けるので、機械をアンカーで固定しての作業になる為、擁壁の天端にはアンカー用の10mm程の穴がもう一つ必要になります。
また、私がコアーを開ける時に最も注意している点は、機械で削れたコンクリートの粉とコアーで切断する際に必要な水が混じったのろが壁面を垂れて汚れが残る事です。
今回の現場は打ち放しの擁壁面なので目立たないですが、塗装した壁や化粧ブロックに垂れると確実に汚れは取れないので、事前にお客様へは説明が必要です!

この現場は以前に西宮市でお世話になりました現場です。
この様に、ブラシで擦っても乾くと白い汚れが残ります。

お客様へは事前にご説明させて頂いていたので、追加費用を頂きジョリパッドで塗り直しました。
色は現状の色に出来るだけ近づけたかったので、現場で調合してもらい、全く違和感なく仕上げて頂きました。
当社の協力会社様の技術力にはいつも感謝です!
「次回はいよいよ完成までの流れ、また苦労話もお聞きください!」