施工事例

旗竿地。つまり旗の形に計画されている都心独特の分譲地。この旗竿地の主に”竿”の部分は駐車スペースとして利用される、つまりお隣の敷地です。
そして都心ではこの限られた空間の中で庭スペースを作っているため、例えばウッドデッキをせっかく設置しても「視線が気になって使わなくなった」ということがありがち。今回はそんなご物件でした。

お問合せ内容は「境界部分がブロックしかないから、フェンスもつけたいんです」というご要望だったのですが、現場を拝見して「このウッドデッキ使ってます???」とお聞きしてみました。

すると案の定「実は目隠しも検討していたんです。」
「よく考えると境界のフェンスなんてあってもなくても大差ないけど目隠しのほうが優先順位高くない???」
見たいな会話がご夫婦で繰り広げられ急遽高耐久天然木としておなじみのアイアンウッド「マニルカラ材」を使用した目隠しフェンスをラフプランと概算金額をご提示。

すると「こっちを先ずは優先しよう!」

ということになりました。

施工前

施工前の様子。

状況ご理解いただけますでしょうか。
ようは写真の左、ウッドデッキのブロックを挟んで左側がお隣の敷地の駐車スペースなのです。そして奥に家が建っている。
こういうおとなりのような敷地をいわゆる「旗竿地」といいます。

都心ともなるとこのような形の分譲地でお庭スペースをとったりするため、せっかくのウッドデッキも結局使わなくなることがありがち。
そこで、目隠しフェンスの登場です。

施工後

お気づきの方、いらっしゃるでしょうか。
じゃあこのウッドデッキの奥にあるはき出し窓からの視線はどうするんだ。

実は当初はL字型に目隠しフェンスを設置する計画もありました。
しかし、お隣からすればただでも明かりの取りにくい旗竿地。
せっかくのはき出し窓なのにここに目隠しをつけると明かりが取れなくなる。。。

都心の物件だと、目隠しフェンスはそれなりに背丈のあるものなので、いくら自分の敷地とはいえやはり、今後一生ものでお付き合いするおとなりさんです。
法律を盾に「うちの敷地に何をしようが勝手でしょ???」なんて言おうものなら一生、末代まで遺恨がのこるかもしれません(^^;)

ではどうすればいいか。
デッキの上に1つ中高木なんかの鉢植えでも置かれてはいかがですか???心理的な目隠しですが。
お隣さんとも別にそもそも仲が悪いわけでもなく、そういう方法を取られる事になりました。


私たちはこの手の目隠しフェンスを設置する場合、お客様にお隣の兼ね合いもお聞きするように心がけています。

さて今回は高さ約2.4mの目隠しフェンスを高耐久木材”アイアンウッド”の1つ”マニルカラ材”で作りました。
普段ですとせいぜい高さ1.8m程度が主流なのですが、今回、実はお隣の敷地のほうがお客様の敷地より60cmほど地盤が高いためこのようなご提案となりました。

たかが目隠し。されど目隠し。
こんないわゆる小さなプチガーデンリフォームでもいろんなことを考えながらご提案しております。


コーディネーター・設計・施工監理  藤田
施工 有限会社アドバンス

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