エクステリアの基礎知識

今回からのテーマは、「外構」のデザイン、4:「純和風」タイプについて・・・
私たちは日本人で、絶えず「和」に対する憧れをもっています。

「外構」にももちろん「純和風」タイプがあり、かつては主役でした。しかし、住宅の洋風化に伴い、現在では「純和風」の「外構」を造ることは、極めてまれです。
ただ、残したいデザイン、技術、素材など、多くのものがあります。

「純和風」タイプの最大の特色は、「和風外構」と「和風造園」がセットとなっていることです。「門塀」を造る技術と、「庭」を造る技術が一体化し、独特の屋外空間の世界を創り出しました。

使う素材も、凝灰岩(大谷石など)、御影石、その他の自然石、竹、木材、土(壁材等)、瓦、など、天然のものが基本となっています。
もちろん、近年では、その天然の感覚を活かした工業製品も使われますが「純和風」の基本は、自然との調和・・・にあります。
ただし、調和とは必ずしも「写実」ではありません。むしろ「抽象化」に調和を求めた・・・それが「純和風」の最大の特色ではないでしょうか・・・

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