エクステリアの基礎知識

2種目のサブツリーには「シラカシ」を取り上げます。シンボルツリーの方が良いのでは・・・そんな声が聞こえてきそうですが、理由は後ほど。

「シラカシ」は、ブナ科、コナラ属の常緑高木で、樹高は20mにもなります。

福島県以西に幅広く自生していますが、特に関東地方等に多く見られます。つまり、常緑樹としては寒さに強い樹木であるということです。

「シラカシ」の特徴としては、カシの仲間では一番葉が細く樹形がスッキリしている、寒さに強い、半日陰でも育つ・・・などを上げることができます。つまり、庭木としての用途が非常に広いということです。ただし、移植は困難なのでこの点はお忘れなく。

上記の特性から「シラカシ」には、主木、副木、並植・生垣、など庭木として様々な使用方法があります。ただし、シンボルツリーとしてはやや地味であるため、他の用途に使われることの方が多い樹木です。サブツリーのコーナーに入れたのはこのためです。

用途の中に「並植」と言う耳慣れない表現を使いました。理由は、敷地境界に並べて植えることが最も多いからです。一種の生垣かもしれませんが、背を高くして目隠し効果はあまり求めない植え方であるため、あえてこのような表現を用いました。

いずれにしろ、「シラカシ」は値段も安く、多用途に使える便利な庭木です。お宅の庭でも工夫して、ぜひ有効活用してください。

木材としては、固く重くしなやかであるため、様々な使い方がありますが、木刀が特に有名。また、葉には結石を溶かす効果があるといわれ、民間薬に使われましたが、さて本当なのか・・

2022/09/26
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