エクステリアの基礎知識

今回は、最近シンボルツリーとして人気が高まってきている「アオダモ」を紹介します。

「アオダモ」はモクセイ科、トネリコ属の落葉高木で、高さ15m、幹の直50㎝ほどになります。ただし、成長は遅く、庭木にしても短期間で巨大化してしまうといったことはありません。

「アオダモ」は本来、木製加工品の材料として有名でした。材質が硬く強く粘りがあり、曲げることも出来るからです。従って昔は、スキー板、テニスのラケット材などに良く使われました。また、特に有名なのが木製バットです。

しかし、大木が激減しており、各地で植樹が行われ、その影響もあり非常に有名になりました。

このような影響で、庭木としても注目が集まり、シンボルツリー用としても人気が急上昇しています。樹形が繊細で美しく、清楚な美女のような雰囲気を持っているからです。また、木肌が特に美しく、緑がかった灰色。そして、水に濡れると鮮やかさが増します。「アオダモ」の名もここから来ています。

花は春に咲き、派手さはありませんが、白く円錐状の小さなものが群開し、それなりに楽しめます。 「アオダモ」は雌雄異株の植物で、雄・雌揃わないと結実しません。しかし、実は小さく特に注目するべきものではないので、1本だけ植えてシンボルツリーにしても、特に影響はありません。

「アオダモ」は、もう1つ別の姿も持っています。それは、枝を水につけておくと、その水が緑の蛍光色に変わるという特性です。これを利用し墨に加え高級感のある青墨を作ります。また、染料としても利用されます。

2022/09/26
カテゴリー

コメントは受け付けていません。