エクステリアの基礎知識

「カースペース」の「石貼り」。

実は「タイル」などと同様に、「石貼り」もむやみに使うと破損したり、クラックが入ったりして、問題が起こることもあります。
実は、石は硬くて強いと考えている人が多いようですが、意外と脆いものが多いのです。

また、自然素材を使う場合は、特に施工時の美しさをいつまでも求める、と言う志向そのものに問題があるともいえます。破損は困りますが、汚れたり、苔がついたり、一部が磨耗したりする、経年変化を楽しむという姿勢が大切です。

例えば、「御影石」系統の切り石なら、確かに変化は少ないのですが、砂岩系、凝灰岩系などの石は、時間と共に、その風合いが大きく変わります。
また、石英系などの硬質の石でも、研磨材ではなく、割り肌を使ったものなら、汚れるし苔も生えます。でも、コンクリート製品などと異なり、その変化には「味」があります。

最近の日本人は、このような自然の変化を楽しむ心の余裕を無くしてきているようですが、エクステリア・ガーデンでは、もっとそれを楽しむべきです。
「カースペース」に石を使うときも、そのような気持ちを持ちたいものです。

カースペース兼アプローチに採用した石英岩の乱形石張(ピンク系)

2022/09/23
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