エクステリアの基礎知識

今回からは、日陰でも育つ樹木を紹介します。主に、その性格上低木となりますが、第一番目の「カクレミノ」は中高木です。

「カクレミノ(隠蓑)」は、ウコギ科、カクレミノ属の中高木です。本州東北部より西南部に広く自生しており、育てやすい樹木でもあります。日陰に強い、潮風に強いと言った特性もあり、庭木としても魅力的な植物です。

最大の特色は、何といっても葉の形。つやがあり、幼木の場合は3~5の切れ込みがあります。それが蓑の形に似ているため、この名前が付けられました。ミツデ、テングウチワ、ミツナカシワ、などの別名がありますが、殆どが葉の形状から付けられています。ただ、成木になると葉の切れ込みがなくなってしまうと言う、不思議な性格も持っています。

花は淡緑色で、7月頃に咲きますが目立つものではありません。実も小さく最終的には黒紫色に熟しますが、これまたあまり注目すべきものではありません。

「カクレミノ」は既に紹介したように、日陰に強いと言う魅力を持っています。従って、北側の敷地、家屋と隣地の境界などに良く植えられます。

ここで、日陰用の樹木(蔭樹)の共通した特性を確認しておくと、落葉樹は非常に少ない、葉に光沢があり厚みがある・・・と言う点です。例外はありますが、分からない時はこの規準を元に、樹種の選択を行ってください。

なお、「カクレミノ」の樹脂には「ウルシ」と同じ成分が含まれているので、アレルギー体質の人は、樹液に触れると、かぶれることがあるので注意してください。

2022/09/28
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