エクステリアの基礎知識

敷き詰めるタイプのグランドカバー「ヒメイワダレソウ」。刈り込みいらず、踏んでも大丈夫と言う優れものです。

「ヒメイワダレソウ」は、クマツヅラ科、イワダレソウ属の多年草です。つまり「イワダレソウ(岩垂草)」の小型タイプと言うことです。そして、「イワダレソウ」は世界に220種程度分布し、日本にも1種自生しています。

「ヒメイワダレソウ」の最大の特徴は、草丈が5㎝程度の小さな植物であると言うこと。従って、大きく伸びず刈り込みが殆どいらないと言うことです。にもかかわらず、繁殖はおおせいでマット状に広がり、雑草の進入も防いでくれます。

また、日向~半日陰(完全な日陰は避けてください)まで対応でき、耐寒性もあリ、極めて育てやすい。この点もグランドカバー・プランツにピッタリです。

花は、白が基調で中心部が一部黄色く、雄しべ・雌しべはピンク。可憐で、5月~10月と花期も長く、充分に楽しめるものです。葉は対生し少し厚めで、この花と葉の組み合わせが非常に繊細で、可愛らしい姿をしています。

ところが、しなやかで踏んでも枯れないと言う素晴らしい特性も持っています。芝生などとは異なり、「ヒメイワダレソウ」の上を歩くのは抵抗感を感じることもあります。でも大丈夫。ご安心下さい。

以上のような特性から、「ヒメイワダレソウ」をアプローチサイドや目地部分に使った場合、ステップ部分にあまり侵入してきません。従って、逆に茎を伸ばして石材・レンガ・コンクリート部まで覆って欲しい場合には不向きです。

2022/09/24
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