エクステリアの基礎知識

「リビングガーデン」・・・耳慣れない言葉です。でも、難しく考えていただく必要はありません。ご家庭のガーデンを、屋内スペース的な発想と、従来と同じ屋外スペースという2つの発想から見直そうとする考え方、それが「リビングガーデン」であるからです。
もう少し、分かりやすく言えば、用途に応じて、①オープンのままにしておく②部分的に屋根だけを取り付ける③屋根と前面パネルだけを取り付ける④部屋のように囲ってしまう⑤さらにデッキなどの床も取り付け+αのルームとして使う・・・など、多目的スペースとして活用しようという発想のことです。もちろん、①~⑤のいくつかを組み合わせ、一体化してみるという考え方もそこから生まれます。

このような「リビングガーデン」と言う発想を現実化し、新しいスタイルのガーデンライフを楽しんでいただくため、メーカーも商品を一気に充実させ、プランが非常に作成しやすくなりました。もちろん、敷地の狭い日本の住宅にとっては、非常に有効な発想でもあります。
そこで、「リビングガーデン」の視点を取り入れた、様々な「ニュー・ガーデン・スタイル」を考えていくことにします。
そして、原点となる商品が「テラス」です。
確認のため、「テラス」について、少し説明しておきます。

テラスとは、掃き出し窓の前等を、コンクリートやレンガ・石材などで整備した、オープンスペースのことです。しかし、その部分に設置する、アルミ製の屋根が開発(35年ほど前)・普及するようになり、業界団体がその商品を「テラス」と名付けました。本来は「テラス屋根」と呼ぶべきでしょうが、現在では一般にも浸透しており、ここでもその習慣に準じます。
テラスは、様々なスタイル、用途の製品が開発され、普及率が高まると同時に、「リビングガーデン」の原点的商品として、完全に定着しました。しかも、一般的サイズなら10万円以下で設置出来ると言う、ローコストな優れもの・・・。
となれば、「テラス」の特性・使用方法を追求することで、「リビングガーデン」の可能性が大きく広がる・・・と言うことにもなります。

2022/09/26
カテゴリー

コメントは受け付けていません。