モデルプラン

Model plan

またまた縦列型の敷地です。
こちらのお客様のご要望は。。。

①車の出し入れをできる限りしやすくしたい
②門柱はそれなりの存在感のあるこだわりのものを(塗り壁のモダンなもの希望)。
③車をなんとか守るためにカーポートと多少不便でもいいから伸縮門扉をつけたい
④門扉のあるクローズ外構にしたい(門扉要)
⑤自転車の出し入れができるように。

といった感じものです。

道路との接道面は、約9m。
単純なプランだと機能門柱・親子門扉・両開きの伸縮門扉を横並びにする形。そこに縦列にカーポートを設置して以上。
となります。
しかし、お客様こだわりの「こだわり門柱」が実現しません。

そこで考えたのが門扉の斜め配置です。

狭小地物件を設計するとき、先程も書いたように「門扉は建物と平行にせっちすることにこだわらなくてもいい」です。
斜めや道路と垂直に配置することにより、その門扉分後ろに控えた分だけ外構設計で王道と言われている「門周りは少し控えてご来客は敷地内で待っていただくように」が結果的に実現します。こうして「こだわりの門柱」も設置することができました。

そしてこのパターンの敷地の場合カーポートを設置しようと思うといくつか難問が待ち構えています。
まず、間違いなくこのパターンの敷地は深基礎となっている場合が多い。
この場合通常のGL設定でカーポートの設置を検討すると、痛い目にはいます。「窓」です。
できれば窓にカーポートがかかるのは防ぎたいもの。100歩譲って、まあ窓にかかってもいいとしましょう。
窓が上下窓ではなく、開き窓だった場合・・・the endです。

そしてこういった配置の場合あくまでお客様のご予算もありきのお話なのですが「逆勾配カーポート」をおすすめします。
普通のカーポートを設置すると、カーポートは柱のある方向に向かって屋根勾配がついています。

これって、激しい雨が降ったとき、雨が全部建物に跳ね返るということになりますよね。
そこで逆勾配カーポート。

三協アルミさんのマイリッシュなんかを愛用しています。
そして、門扉。
いくら狭小地といっても、今時、「片開き」というわけにもいきません。
大きな荷物があろうものならそれこそthe endです。もちろん、こちらの敷地の場合伸縮門扉を開ければいいだけの話なのですが、
そこはセオリーに従っています。
そして、注目は自転車。
よくある600mmと600mmの両開門扉はNGです。
自転車がこの上なく入れにくい。

こちらの物件は寸法的にやむなく400mm-800mmの親子門扉を選んでいますが、欲を言うのであれば親扉が900mmあれば理想的だと思います。

それにしてもこの伸縮門扉なんとかならないものか。。。。。

シャッターゲート→開口5000mm程度以上のものは特注 そもそも値段が高すぎる
オーバードア→おそらく6000mm程度のものまでしかない。縦列駐車をするには柱が邪魔すぎる

といったように、もはや選択肢がありません。
できれば伸縮門扉のこの使い方は避けたいもの。。。。

敷地と建物を検討する際、クローズにするならクローズにするなりの敷地と建築設計がやはり必要。
クローズ外構を求めるのであれば、土地探し、建築設計の段階から何かしらの妥協が必要なのではないでしょうか。

それが今の高槻・枚方エリアの現実かもしれません。

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