門廻りの一味違うグリーン空間①!
新築外構(フロントガーデン)における、門廻りの主木(≒シンボルツリー)に関して検証しました。
これを機会に、もう少しこだわってみてはいかがでしょうか。
この項からは、引き続き門廻りの植栽について。具体的には、副木と草花について述べます。
門廻りは外見だけでは無く、機能上からも重要な役目を果たしています。
従って、ごく一部の例外を除き、どの住宅に設置されます。しかも最も目立つ位置に。
だからこそ「住まいの顔」とも呼ばれています。
となれば、そこにある植栽も極めて重要な存在となります。
ただ、ここで大切な事は、フロントガーデンの一部で、
自分の趣味+周囲との調和+他人(通行人、近接住人、等)の目・・・の3要素を満たす必要があると言う事。
そのバランスを満たすためにも、前述した主木だけではなく、副木・草花もぜひセットしてください。
そして、副木に関しては、スペースに余裕がある場合は出来るだけ植えるようにし、狭い場合は植えないと言うのが一般的。
樹種選択に関しては、モダン系(和モダン系もほぼ同じ)、装飾系、純和風に大別する程度でOK。
最近の主流・モダン系門廻りの副木として多用されているのが
ドラセナ・コンシンネ、マホニア・コンフーサ(ナリヒラナンテンの系統)など。
また、ヤツデを上手く使うのも有効。
いずれにしても、スッキリ系かシャープなラインを持つ中・低木を選ぶのがポイント。
その意味(デザイン上)ではコニファー類も正解ですが、必ず矮性種を使う事。ただそれでも、風通しが悪いと重大な葉枯れが起きやすいので要注意。
装飾系の門廻りに関しては、よりラインの柔らかい中・低木か、花の咲く中・低木がお勧め。
例えば、同じナンテン系統を使うにしても、一般的なナンテン、マホニア・チャリーティー(ヒイラギナンテンの系統)の方が良く合うでしょう。花物に関しては、あまり大きくならず育てやすいものなら何でもOK。
純和風の門廻りに関しては、副木の場合、丸・四角等に刈り込んだものが主力となります。
従って、ツゲ、サツキ等が良く使われました。しかし、最近このような外構を造ること自体が極めて少なく、同じ和風でも和モダン系が大多数を占めています。
そして、和モダン系の場合は、前述のように純和風より一般的なモダン系により近くなります。
従って、副木も一般的なモダン系とほぼ同じと考えて良いでしょう。ただし、純和風・和モダンを問わずマッチするのが竹類。
ぜひ試してください。
一口アドバイス。
「門廻りの副木。少しスペースに余裕があれば有効に使おう!」
(みずき りょう)
ドラセナ・コンシンネ
マホニア・コンフーサ
マホニア・チャリティー
クロチク