施工事例

大阪市内に新しく住まいを作られたお客様。
大阪市内特有の敷地条件なのかもしれませんが、もともと駐車スペースはあまり広く取られていません。
将来はこのご自宅でイタリアンレストランを作りたいという夢をお持ちのお客様。

駅近で車を保有しておられない、それならいっそお店を彩ってくれるお庭にしてしまおう、ということで、またまた駐車スペースのない外構計画となりました。

最近多いですね(^ ^;)

イメージパース

敷地の大きさと比較しても植物の分量が非常に多いプランとなっています。

施工写真

フロントガーデンです。
門柱は、レンガの上の塗り壁がちょっとはげたようなイメージで。
この空間に中高木が3本あるというのが、素敵です。
シマトネリコ1本にオリーブ2本。
センターのオリーブは掃き出し窓の目隠しを兼ねています。
ちょっと機能性を意識した配置にしました。

ちなみに手前のウッドデッキの階段が将来のレストランスペースの入口になるそうで、レストランの看板を付けることができるように門柱に少しスペースを作っています。
今回ポストを門柱と分けたのはいつもと少し違い、こちらはあくまでご自宅用のポストという意味合いです。

バラをあしらった表札の門柱。
最近、スタンプコンクリートでこういうデザインを作ったり、レンガタイルを貼ったりしてこんな雰囲気を出すことが多いのですが、今回はお客様のこだわりもあり、下地にブロックを積み、一部にレンガ(東洋工業 ベイクブリックウォール)を入れ、上から下地モルタルと塗り壁材、四国化成の「パレット」で仕上げています。
どうでしょう。
塗りがはげた感出ているでしょうか。

職人さん、ご面倒掛けまして、申し訳ありません。。。

でもやってみて思ったのですが、コスト的には実はスタンプコンクリートやレンガタイルを張るよりローコストで仕上がることに積算してみて気づきました。。。

小道風の演出。
ポーチタイルからのアプローチは当初の設計通り門柱と意匠を合わせた東洋工業のベイクブリックのペイブを使用しました。

で、掃き出し窓ステップからアプローチへの動線。
当初、お客様がもっておられる化粧砂利を使って歩けるようにしようということだったのですが、想定外に砂利が少ない。。。。

ということで、建物であまった本来張用のレンガを「恐らく割れたり、水が多少溜まったりするかもしれませんよ」ということを前提に敷くことにしました。
といったものの、このレンガ、輸入物らしく結構厚みがあり、車が載ることもない、割れたら割れたで、味わいにもなりそう・・・ということで素敵に仕上がりました。

残っていた砂利は、隙間等にランダムに撒いて演出にしました。

ライフアップ、半端資材を無駄には致しません。

庭の全景です。
これといって構造物はないのですが、道路と庭の仕切りを作ろうということでロートアイアン調のアイテム、ルーズバーを使ってみました。
支柱は木材。

いつもは、アイアンウッドを使用するところなのですが、今回はなんといってもカントリーのイメージ。
カントリーといえば木目の見える白い塗装。しかしながら、アイアンウッドだと色が濃すぎて白がのらない・・・そもそも木目がない・・・・。

そんなときはそう、レッドウッドの出番です。
レッドウッドとは。。。詳しくはこちらを。

もともと色の薄いレッドウッド。
強度はあるのですが、アイアンウッドと比べると土に埋める部分の腐食が若干気になるので、アルミ材で差込部分を加工したものを作ってもらいました。

二本のオリーブの木と、ヒメイワダレソウを敷き詰めたグランドカバーのお庭。
ヒメイワダレソウはこの夏できっと一面にうっそうと茂ってくれるはずです。

目を引く郵便受けはFEELという商品。

ルーズバーのこの独特のテイストが素敵です。

緑あふれる・・・といっても、お客様自体は初の一戸建て住宅。これまでガーデニングの経験もあまりないということで、低木類は簡単なものをセレクトさせていただきました。
マホニアコンフーサ、アベリアホープレイス、コデマリ。

今回、正直ご予算的には限られたご予算だったのですが、植栽でイメージを上手くつくり、お手持ちの素材で仕上げれるところは仕上げる、ポストや表札、仕切りのフェンス等こだわるものにはとことんこだわった外構計画となりました。

将来のイタリアンレストランのオープン。

楽しみに致しております。


お打ち合わせ・設計・CADオペレーション担当  藤田
施工管理  担当 橋本
施工 さち造園、ガーデン中西

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