
洋風外観でシャビーシックなラップサイディングでデザインされた家。
奥様コダワリの白の化粧ウォールとネイビーブルーのポストでシンプルですが個性的な印象に纏めました。
細い専用通路の奥に立地しているため広めに取られているフロントスペースは車の切り替えし等のため、ほぼ全面に何かしらの舗装をする必要があります。
印象的な建物と工作物を様々な素材で邪魔せず、シンプルに仕上るため、シンプルなコンクリート仕上でまとめ目地のデザインにこだわりました。
敷地形状が特殊ということでこちらの施工事例は普段あまり、アップしていない平面図・立面図(こちらのご物件の場合は断面図になります)をご紹介したいと思います。


広い面積のコンクリート打設ということで、水勾配(雨水が流れるように傾斜を取ること)を色々検討しています。
平面図の数字が高さを表す数字。
コンクリートは水を吸わない素材なので、こうやって傾斜をとることで雨水を外のU字溝などに流すようにします。
どうしてもそれができないときは、U字溝を作ったり、雨水枡を作ったり。
工事が始まると、もちろん”レベルを出す”といって、この土間面の高さを現場でも合わせながら検討していくのですが、
設計段階である程度数値を出しておかないと、こういった現場の場合、階段がたりない、とか、ブロックが足りない、とか。。。。
この”常に床面はまっすぐではない”というのが、実は外構設計独特もので面白くもあり、少し難しいところでもあります。
建物の床はビー玉が転がるとだめですが、外構の床は転がらないといけないんです。
ウッドデッキのように隙間があれば別ですが、タイル張のテラスでも微妙に勾配は付けているんです。
断面図を見ていただくと、ポーチの端でちょうど土間コンクリートの高さとポーチの高さが近くなる設計。
自転車を広めに取られたポーチに置いていただくのに結果的にちょうどいい設計となりました。
施工写真


ここまでコンクリートを打設しなくても・・・と思われるのですが実はそれにはそれなりの理由がありました。

敷地の他の面も道路に一部面しているのですが高低差がありすぎて、車を敷地には入れることができません。
つまり、日常の車の出入りはすべてここからしなくてはならない。
フロント部分をすべて舗装したのは、お客様はともかくご来客の方等この敷地に慣れない方の車の駐車、できる限り融通を利くようにという趣旨であのような形のプランとなりました。
しかし一面土間コンクリートではあまりに辛いものがあります。
舗装材料は色々あるのですが、今回、奥様のこだわり素材が、

お風呂場の窓の前の目隠しとして採用した化粧ウォール。
凸凹にこの壁をデザインしているのは
①将来この塀の表と裏に中高木を植えるスペースを確保して、スクリーンブロックから垣間見る樹木とスポットライトに照らされる樹木の演出
②背の高い塀なので控え壁的な意味合いを持たせ強度のある構造にする
③外観にリズム感をだす
そんな目的を持たせたデザインウォールとしました。
ここからデザインを打ち合わせていく中で、コンクリートのクラック軽減用の目地でコダワリのあるデザインにして、全体はシンプルにまとめるようなご提案をしました。



踏圧に強く、横に這って広がるため、独特の雰囲気になっていきます。
縦目地の奥には照明を設置。




センスがすごく光る門柱周りになっています。

元々敷地が奥まっていて夜暗いとのことで、駐車時の目印にと2本ご提案した照明ですが、夜、美しい景観を作ってくれているとのこと。
また夜景の撮影に伺いたいと思います。
グリーンアレンジのプランのご依頼も頂いておりますので、より素敵な印象のフロントスペースに仕上がりますよう、プランニングさせて頂きます。
工事中はいろいろなお気遣い、誠にありがとうございました。
コーディネーター/設計/CAD/工事監理 藤田
施工 やよい園
2022/09/21