施工事例

大型分譲地の住宅にお住まいのお客様。1本の木がリビングの窓から眺められるオシャレな中庭があるのですが、いざ住んでみると、この木が邪魔。
中庭を有効利用したいということで、掃きだし窓の高さに合わせたウッドデッキでアウトドアリビングに。またすみだした当初は程よい感じだったのですが、5年10年住んでみると程よい大きさだった樹木が生長して「木が多すぎる」フロント部の植栽を一度整理しました。

中庭の施工前の様子

中庭の施工前の様子です。

センター位置に作られた花壇には樹形の美しい樹木が植えてあったのですが。。。
いざ住んでみると邪魔!!!


そこでウッドデッキを使ったアウトドアリビングにリフォームをご提案しました。

中庭の施工後

この中庭は3面が掃きだし窓に囲まれたスペース。しかも建物の壁があるため目隠しもあり、太陽の光も降り注ぐ空間です。
そのため、サッシ下までの高さにウッドデッキを設置することでお子様用のプールや時には物干しスペース等多用途に使えるバリアフリーのアウトドアリビングに生まれ変わりました。

材料は当店ではお馴染みのアイアンウッド”マニルカラ”材。

天然木の素材感が素敵です。
またダイニング側の窓と垂直に目地を取り、奥行間のある演出を施しました。

もともと土間仕上げだったこの空間。

ウッドデッキにすると夏の照り返しも軽減され、快適に過ごせます。



さて問題のフロント部に移ります。

フロント部の施工前

ミモザ、カリン、ヤマボウシ、ユーカリ、シラカシ3本。
約2.5m×1.8mのスペースに高木が6本、そこにアベリアとサツキが満載に植えられ、景石が置かれる。。。


植木のお手入れが好きな方にはいいのですが・・・
巨大化する樹木ばかりが植えられておりもはや手の付けられない状況でした。。。

そういえばローズマリーも巨大化していました。。。

フロント部の施工後

管理の楽なヤマボウシを剪定して残し後はサツキやグランドカバー類を残し、ユーカリもばっさり剪定。お客様のお持ちだったガーデングッズで飾り付けられ、すっきりとしたカントリーテイストの空間となりました。
低木類にかくれていてよくわからないことになっていた自然石もこれで、すっきり。
門柱の陰に植えられていて気の毒なことになっていたオタフクナンテンはこちらへ引越し(日当たりが悪いと冬場赤く染まりにくくなるのです)。

当時ミモザ、流行りましたから。。。。

巨大化しているのをよく見かけます。

ミモザは毎年剪定をしないと目を離しているととんでもないことが起こります。。。
花びらを撒き散らし、種を撒き散らし。。。


一時期、大規模な分譲住宅地では自然風エクステリアが多く取り入れられており、街並み緑化と言う意図もあり新築当初から敷地やスペースと比べて明らかに大きすぎる、多すぎる樹木が植えられていることが多くあります。

新築外構検討時、ライフスタイルに応じた程よい量を意識した植栽計画を心がけたいものです。
特にこれまでマンションで生活していて始めて戸建住宅に住まわれる方にとって、樹木はまさに初めて生活に取り入れるアイテム。
確かに緑豊かなエクステリアはいいのですが、極端なことをしてはいけません。

それを実感させられた現場でした。

コーディネーター・設計・現場管理  藤田
施工 feel free garden

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